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コラム 更新日:2024.10.18

教習原簿が電子化されると何が変わる?紙の原簿の課題や電子化のメリットを解説!

「免許を取りたいけど、教習所の手続きって何かと面倒くさそう」と思っている方もいるでしょう。実は、教習所での手続きが大きく変わろうとしています。

従来、教習の内容を記録する教習原簿は紙で管理されていましたが、ペーパーレス化の波により電子化され、よりスムーズで便利なシステムへと進化しようとしているのです。

この記事では、紙の教習原簿が抱えていた課題や、電子化によって生まれるメリットを分かりやすく解説します。教習所に通うか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも教習原簿とは?

教習原簿とは、教習生個人の教習進度を記録するためのもので、教習所に発行が義務付けられている公安文書です。

学科教習や技能教習の進捗状況など、以下のような内容が記録されます。

・教習生の個人情報(氏名・生年月日・住所・教習の条件・顔写真など)
・教習を担当した指導員の押印
・教習の実施日時・時限
・実施教習項目
・申し送り事項 など

法的には、単なる教習所内の文書ではなく、有印公文書として扱われるため、下記のように扱いには厳重な注意が必要です。

・改ざん禁止:教習生や第三者が勝手に記入・改ざんしてはならない
・管理責任:破損、汚損、紛失させないよう厳重に管理する
・持ち出し禁止:教習所外への持ち出しは禁止されている
・保存義務:教習所は卒業後3年間の保存義務がある
・返却不可:保存義務があるため卒業後すぐに持ち帰ることはできない

教習生にとっては、教習を受けるたびに指導員からハンコを押してもらうスタンプカードのようなもので、定められた教習課程が修められているかを確認する役割もあります。

教習原簿を紙で管理する問題点

今まで教習原簿は紙で管理されてきましたが、なぜ電子化する必要があるのでしょうか。紙で管理する問題点を利用者側・教習所側の両面から解説します。

利用者側の問題点

教習原簿を紙で管理すると、教習生にとって下記のような問題がありました。

・教習開始前に教習原簿を用意する手間がある
・教習所内の移動時は常に持ち歩かないといけない
・確認したいときに見られない
・個人情報漏えいのリスクを抱えている
・うっかり持ち出してしまう懸念がある
・紛失・改ざん・破損・汚損しやすい

単純に紙の出し入れや管理が面倒というだけでなく、個人情報漏えいや持ち出しなど重大なリスクがあるのが問題でした。

教習原簿には、教習生の住所・氏名など個人情報が記載されているため、置き忘れ・のぞき見などで、簡単に情報漏えいする可能性があります。

また、紙の教習原簿では紛失や汚損などのリスクが高いのも問題です。

教習所側の問題点

教習所側の問題点としては、下記のようなものが挙げられます。

・管理・保管にスペースが必要になる
・個人情報漏えいの対策が難しい
・災害時に消失してしまうリスクがある

教習原簿は一枚の紙ですが、何十人・何百人と教習生がいると膨大な数になることに加え、3年間保管する必要があるため、管理・保管に大きなスペースが必要になります。

利用者側の問題点で述べたように、個人情報漏えいのリスクがあるのもネックです。教習所では、卒業検定のように複数の教習生が合同で行うものもあるため、個人情報が見えないよう対策するのが難しくなっています。

また、水害で水没したり火災で消失したりと、何らかの災害で破損するリスクも問題です。台風や地震など災害の多い日本だからこそ、全国的に消失リスクを抱えているといえます。

2023年3月に教習原簿の電子化を進める方針が公表された

まだ一般的ではない教習原簿の電子化ですが、2023年3月に当時のデジタル庁の河野大臣が会見を開き「教習原簿の電子化を推し進める」と公表したことから、今後は電子化が当たり前になる可能性があります。

同会見によると、教習原簿のデジタル化は既に可能となっているにもかかわらず、いまだに紙の教習原簿を使用していて指導員から毎回人員をもらう必要がある教習所も多く、デジタル庁に改善要望が寄せられていたとのことです。

こうした要望を受けたことで、警察庁から各都道府県の警察を通じて「自動車教習所の教習原簿のデジタル化は可能であること」「認印としての押印は必ずしも必要ないこと」「教習原簿のデジタル化の事例」が、自動車教習所に周知されました。

今後は多くの教習所で、段階的に電子化されていくと考えられます。

※参考:デジタル庁.「河野大臣記者会見(令和5年3月7日)」.(参照2024-08-30)

教習原簿を電子化する目的

先述のように紙の教習原簿では多くの問題点があることから、ペーパーレス化が進んでいます。教習原簿を電子化する具体的な目的は、以下の通りです。

・押印の手間の削減
・教習原簿の出し入れの手間の削減
・手書きで記入する手間の削減
・電子化による迅速な情報共有
・個人情報漏えいのリスク対策
・災害の消失リスク対策
・紛失・置き忘れなどのリスク対策
・管理・保管のスペース削減
・持ち出しリスク対策
・紛失・改ざん・破損・汚損への対策

教習原簿を電子化することで、紙の教習原簿で生じていた利用者側の問題点・教習側の問題点のどちらも改善できます。

教習原簿の電子化により得られるメリット

教習原簿の電子化には、大きく3つのメリットがあります。それぞれ解説するので、具体的にどのような恩恵があるのか見ていきましょう。

教習所の利便性向上に役立つ

教習原簿が電子化することで、さまざまな点から教習所の利便性がアップします。

今までは持ち出し禁止のため教習所内でしか確認できませんでしたが、電子化するとスマートフォンからチェックできるようになるため、自身の教習の進み具合をいつでもどこでも確認できるようになります。

今後の教習スケジュールの組み方やプライベートのスケジューリングがしやすくなり、スムーズに教習を進められるようになるでしょう。

またサービスによっては、教習生から指導員への質問や意見を送れたり、指導員からのフィードバックをもらえたりと、相互にコミュニケーションが行えるようになるのもメリットです。生の声をデータ化することによって、教習内容の品質向上にもつながります。

加えて、紙で保管する無駄なスペースがなくなることで、教習所内の休憩所や保育所の増設など、教習生の利便性向上・施設の有効活用にもつながるでしょう。

個人情報の管理体制を強化できる

電子化により、個人情報の管理が厳格になるのもメリットです。

電子化すれば指導員の端末および教習生のスマートフォンから確認できるようになるため、紙の教習原簿のように置き忘れやのぞき見などによって、第三者に情報を盗み見られるリスクが大きく軽減されます。

加えて指導員・教習生どちらの端末にも、そもそも不必要な個人情報が表示されないため、個人情報の機密性が高いのもポイントです。

また、教習原簿に記載された内容は、クラウド上で管理されるため流出する危険性も小さくなっています。

災害時にもデータを守れる

教習原簿の電子化により、災害時でも情報の紛失が発生しないのもメリットです。

従来の紙の教習原簿では、台風や地震など災害が発生した場合、浸水で文字が読めなくなったり燃えて消失してしまったりといったリスクがありました。

電子化すればクラウド上で教習原簿を管理できるため、教習所内の端末が被害に遭ってもデータを維持できます。たとえ教習所が倒壊したとしてもデータは失われません。

また定期的に自動バックアップが行われるため、突然災害が発生しても、最新データを早期に復旧させられます。

武蔵境教習所は都内で初めて教習原簿の電子化を導入!

武蔵境教習所では、2024年6月17日より教習原簿の電子化を都内で初めて導入しました。

電子化したことで、教習原簿の持ち歩きの必要性や持ち出し・紛失のリスク、教習所外で確認できない不便さなど、紙の教習原簿にあった問題がなくなり、より快適に教習を受けられるようになっています。

さらに武蔵境教習所では、快適に教習を受けられるようにさまざまな改革を進めており、以下のような多種多様なオリジナルサービスも実施しています。

・フリーサービス(ネイルサービス・占い・もみほぐしサービス)
・無料の水素高酸素カプセル
・無料の漫画ライブラリー
・無料Wi-Fi
・提携保育園による無料保育サービス
・卒業生特典(2時間無料乗車券の配布・教習車両貸し出し・安全運転講習会・学科再受講・クルマ購入サポート) など

教習と教習の合間に待ち時間が発生しやすいからこそ、さまざまな無料サービスで快適に過ごせるよう工夫しています。無料の保育サービスにより、ママ・パパも気軽に教習を受けられるようになっているのもポイントです。

地域活動として多くのイベントも行っており、サマーフェスティバルやフリーマーケット、もちつき大会など定期的に開催しています。

また豊富な卒業生特典もあるので、卒業後のサポートも万全です。

まとめ

紙で管理されてきた教習原簿ですが、情報漏えいのリスクや扱いにくさ、管理の面倒さなどから電子化が広がりつつあります。ペーパーレス化すれば、個人情報の管理が厳格になる以外にも、スマートフォンで確認できるようになったり教習所の利便性が向上したりするため、快適に教習を受けやすくなるでしょう。

武蔵境教習所はJR中央線武蔵境駅から徒歩5分という好立地で、年中無休かつ平日は21時まで営業しているため、学校や仕事帰りにも通いやすくなっています。加えてインストラクター・車両数は地域No.1を誇り、待ち時間が発生しにくいのも魅力です。

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