【大学生・高校生・主婦】運転免許の平均取得期間はどのくらい?
自動車の運転免許が欲しいと思った際に、気になるのが「どのくらいの期間で取得できるのか」ではないでしょうか。一般的には通学の場合、運転免許取得までには数週間~数カ月程度かかるといわれていますが、年齢層やライフスタイルによっても異なるため、一概にはいえません。そこで本記事では、大学生・高校生・主婦の3パターンに分け、それぞれ通学の場合どのくらいの期間で運転免許を取得できるか解説します。後半では通学・合宿どちらが良いかについても解説するので、自動車の運転免許取得を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
自動車の運転免許取得までの流れ
まずは入所後~免許取得まで、どのような流れになるのか把握しておきましょう。通学での自動車の運転免許取得までの流れは、基本的に以下のとおりです。
・教習所へ申し込み
・入所手続き(オリエンテーション)
・適性検査
・第一段階(学科教習第一段階・仮免前効果測定・技能教習)
・第一段階の修了検定
・仮免学科試験
・第二段階(学科試験第二段階・卒検前効果測定・技能教習)
・卒業検定・卒業式
・運転免許試験会場にて学科試験・視力検査
・免許取得
自動車免許取得の教習は、第一段階・第二段階に分かれており、第一段階を履修し修了検定を突破すると、第二段階へ進めます。第一段階修了と同時に仮免許が発行されるため、第二段階からは路上教習を含めた技能教習がスタート。卒業検定に合格すれば、教習所を卒業できます。
また教習所を卒業後に、運転免許試験会場で行われる学科試験をパスすると、晴れて自動車の運転免許を取得できます。入所から卒業試験合格までには期限があるので、定められた期限内に合格しなくてはなりません。
なお入所手続きには、以下の準備が必要です。
・身分証明書(保険証・パスポート・学生証など)
・住民票1通
・印鑑
・眼鏡またはコンタクト(裸眼視力0.7未満の場合)
・教習費用
大学生が免許を取得するのは平均何カ月?
大学生が通学で自動車の運転免許を取得するには、平均すると2カ月程度かかるのが一般的です。そもそも免許取得までには、下記のような教習時間が必要です。
第一段階 | 第二段階 | 合計 | |
普通車AT | ・学科:10時限 ・技能:12時限 |
・学科:16時限 ・技能:19時限 |
・学科:26時限(以上) ・技能:31時限(以上) |
普通車MT | ・学科:10時限 ・技能:15時限 |
・学科:16時限 ・技能:19時限 |
・学科:26時限(以上) ・技能:34時限(以上) |
AT限定の場合は学科教習・技能教習併せて57時限、MTでは60時限必要です。早い人なら2週間ほどで終わるケースもありますが、毎週3回2時間ずつ通って順調に進んだと仮定して、2カ月程度はかかる見込みです。
もちろん生活環境や混雑具合などにも左右されるため、場合によっては半年ほどかかるケースも考えられます。
大学生のうちに免許を取得するメリット
自動車の運転免許を取得しない人もいますが、取得しておくとさまざまなメリットがあります。大学生のうちに免許を取得するメリットを3つ紹介するので、教習所へ通うべきか判断材料にしてみてください。
生活の幅が広がる
自動車を運転できるようになることで、生活の幅がぐっと広がるのは大きなメリットです。運転免許がないとどうしても、鉄道・バスなど公共交通機関が走る範囲にしか行けず、活動範囲が限られてしまいます。
自動車なら道が続く限りどこへでも行けるため、話題のスポットやカフェ・レストラン、海・山といった自然あふれる場所、友人・恋人の家、花火大会や音楽フェスといったイベント、旅行など、好きな場所へ行けます。レンタカーやカーシェアを活用すれば、旅先でも自由に行動できるでしょう。
また日常生活においても車が使えると便利です。家電・家具など重いものを購入する際や、1週間分の食材を買い込む際など、重くて運べない・公共交通機関には乗せられない場合にも活躍してくれます。他にもドライブや釣り、キャンプ、BBQ、旅行など、新たな趣味の発見につながるのもポイントです。
予約の調整がしやすい
大学生のうちは、予約の調整がしやすいのもメリットです。教習所での学科・技能教習の予約は「通いやすい時間」ほど、他の人も狙うため、予約が取りにくくなります。
予約が取れないと教習がスムーズに進まなかったり、運転の感覚を忘れてしまったりしてしまうかもしれません。社会人になってからでは、平日の夕方~夜や土日しか予約できなくなるケースが多く、免許取得に時間がかかりやすいでしょう。
その点大学生の間であれば、大学の講義の合間や授業終わり、アルバイト・サークル活動のない日など、社会人に比べて時間の融通が効きやすい傾向にあり、スムーズに教習を受けられるはずです。
身分証が持てる
「運転免許証」という身分証が持てるのも、メリットの一つといえるでしょう。大学生になると、生活の中で身分証の提示が必要になるシーンが増えてきます。例えば、クレジットカードを発行する際や銀行口座を作る際には、身分証の提示が必須です。
他にもスマートフォンの機種変更やプラン変更、フリマへの出品、マッチングアプリへの登録、中古で商品を売る際など、身分証はさまざまな場面で必要となります。サークル・部活やゼミなどの飲み会、文化祭をはじめイベントの打ち上げなど、大学生になると飲酒の機会も増えるでしょう。20歳以上であることを証明するため、飲食店から身分証明書の提示を求められた際に、運転免許証があると便利です。
身分証が必要になるシーンは意外と多いので、早めに取得しておくのがおすすめです。
大学生が免許を取得するおすすめのタイミング
春休みや夏休みといった長期休暇を利用して取得しようと思う方もいるかもしれませんが、実はこういった時期は同じ考えの人が多く混雑するため、予約が取りにくい時期といえます。4年間の大学生活の中で、いつ取得すべきか悩まれる方に向けて、免許を取得するのにおすすめのタイミングを2つ紹介します。
大学1年生のうち
自動車の運転免許は、大学1年生のうちに取得するのがおすすめです。慣れない環境のため慌ただしく感じられるかもしれませんが、大学1年生の講義内容は一般教養が中心なこともあり、比較的時間に余裕を作りやすい傾向にあります。
単位の取り方によっても忙しさは変わりますが、2年生になると専門課程の講義が増え、3年生になると講義と同時に就活・インターンシップがスタート、4年生は卒論・卒研に追われるなど、年度が進むにつれてやらなければならないことの幅が広くなります。
学年が上がるにつれまとまった時間も確保しづらくなりやすいので、運転免許は大学1年生のうちに取っておくとよいでしょう。早めに自動車の免許を取得しておいた方が、活動の幅が広がり大学生活をエンジョイできるのもポイントです。
教習所の閑散期
教習所の閑散期も、おすすめのタイミングです。教習所は新生活が始まったばかりの5~7月と、夏休み明けの10~12月が閑散期です。閑散期を狙うと、自分の都合の良い日に予約を入れやすくなるため、サクサクと教習を進めやすくなっています。
反対に春休みや夏休みといったホリデーシーズンは、多くの人にとって時間にゆとりがある時期なので、なかなか予約が取りづらくなってしまいます。実技の予約がコンスタントに取れなかったり、試験の予約ができず次の段階に進むのが遅くなったりと、教習期間が長くなってしまうかもしれません。
大学生は時間の融通が効きやすいのが大きなアドバンテージなので、混雑しやすい時期を避けて、閑散期を狙って素早く免許を取得しましょう。
高校生が免許を取得するのは平均何カ月?
高校生が通学で運転免許を取得するには、2カ月はかかるのが一般的です。先ほど解説したように、学科教習・技能教習併せて、ATで57時限・MTで60時限の教習が必要です。毎週3回2時間ずつの順調なペースで通っても、2カ月程度はかかるでしょう。アルバイトや部活など生活環境や通う時期によっては、さらに期間が長くなる可能性も十分にあります。
また高校生が運転免許を取得する際の注意点として、年齢制限があります。自動車の運転免許を取得できるのは18歳以上からのため、高校2年生以下は取得できません。
ただし仮免許取得時に18歳であればOKなので、教習所へ通う段階では17歳でも大丈夫です。学校によっては校則で運転免許の取得を禁止しているケースもあるので、事前に問題ないか必ず確認しておくのがおすすめです。
高校生のうちに免許を取得するメリット
高校生のうちに免許を取得するメリットとして、2つのポイントが挙げられます。メリットを確認した上で、いつ取得するべきか決断しましょう。
就職する際に有利になる
運転免許を取得していることで、就職する際に有利になる場合があります。さまざまな職種で車の運転免許は役立ち、営業職をはじめ車での移動が多い仕事では必須となるケースもあります。特に公共交通機関の発達していない地方では、なくてはならないものとなっているケースも多いでしょう。
運転免許の有無で選考に不利になるケースは少ないものの、採用後に取得が必須とされている職種であれば、早めに取得しておくと運転に慣れておけます。仕事を始めてから運転に慣れるのと、運転に慣れてから仕事を始めるのでは、運転時の心の余裕が異なります。
高校卒業後にすぐ就職するのであれば、早めに運転免許を取得しておきましょう。
時間の融通が効く
高校生であれば時間の融通が効くため、素早く免許を取得できるのもメリットです。前述したように、社会人になってからだと教習所へ通う時間を確保しにくく、思うように予約を入れられなくなるため、スムーズに教習を進められないケースが多くなります。またせっかく予約を入れられても、残業やトラブルなどで泣く泣くキャンセルしなくてはならないケースも考えられます。
その点高校生のスケジュールのメインとなるアルバイトや部活、学校の授業などは、多くの場合決まった時間に終わるため、社会人よりも教習の時間を確保しやすいといえるでしょう。
高校生が免許を取得するおすすめのタイミング
高校生が免許取得のため教習所へ通うタイミングは、3年生の年明けがおすすめです。基本的には大学生と同じく、教習所の閑散期である「5~7月・10~12月」がおすすめなのですが、高校生の場合は年明けの時期がより通いやすい傾向にあります。推薦や入試合格で進学先が決まっていたり、就職が見つかっていたりと進路が決まっている状態であれば、スケジュールの余裕ができるため、まとまった時間を使って教習所へ通えるでしょう。
また高校3年生の3学期は、受験に向けて登校日が少なくなる高校もあるため、進路が決まっているのであればより早い時期から時間を有効活用できるでしょう。
春休みに入ってしまうと教習所に通う高校生・大学生が一気に増えるため、混雑を避けたい場合はあまりおすすめできません。
主婦が免許を取得するのは平均何カ月?
主婦が通学で運転免許を取得する際は、2~6カ月程度かかるのが一般的です。何の問題もなく通えれば、大学生や高校生と同様2~3カ月程度で取得できますが、お子さまの急な発熱や保育園・学校のイベント、親の介護など家族の都合で、スケジュール通りにいかないことも考えられます。トラブルやイレギュラーも想定して、半年ほどはかかる見積もりにしておくと安心です。
教習所に通う際は有効期限に注意
主婦のライフスタイルは学生に比べるとスムーズに教習を受けにくい傾向にあり、免許取得までに時間がかかりやすいため、有効期限を意識しておきましょう。
自動車教習には、入所から卒業検定までに、以下のような4段階の有効期限を設けるよう法律で定められています。
有効期限 | |
教習(入所~卒業まで) | 9カ月 |
仮免許学科試験 | 3カ月 |
仮免許証 | 6カ月 |
卒業検定 | 3カ月 |
まず教習所に入ってから卒業するまでの期限は、9カ月に設定されているので、この期間内に卒業する必要があります。また仮免許学科試験・卒業検定といった節目となる試験は、試験に挑む資格を得てから3カ月以内に合格しなくてはなりません。加えて教習第二段階に進む上で必要な仮免許の有効期限は6カ月なので、仮免取得から半年以内に卒業検定に合格する必要があります。
有効期限を過ぎても基本的に延長はできず、支払った費用も返金されません。今までの努力や費用が無駄になってしまわないように、有効期限も踏まえて計画的に通いましょう。
託児所がある教習所を選ぶ
小さなお子さまがいらっしゃる場合は、託児所が併設されている教習所を選ぶのがおすすめです。両親や親戚、友人などに預けるにはどうしても教習を予約できる日が制限されるため、免許取得に時間がかかりやすいでしょう。
教習所によっては、無料でお子さまをみてくれる保育サービスが用意されているケースもあります。教習所に通いたいがお子さまを預ける先がない場合でも、安心して教習所へ通いやすくなるでしょう。
主婦が免許を取得するメリット
主婦が運転免許を取得するメリットは2つ挙げられます。それぞれ解説します。
移動の負担が軽減する
主婦にとっては自分で運転できるようになることで、移動の負担が軽減するのがメリットといえます。日用品や食材の買い出しに自転車・徒歩で向かうと、重い荷物を持って帰るのは大きな負担となるでしょう。子連れの場合、その負担はより大きなものとなります。スーパーなど小売店まで距離がある地域であれば、移動するだけで重労働です。自動車で移動できれば、移動の距離や購入品の重量による体への負担が減るため、買い物のハードルも一気に下がるでしょう。
また自分で運転できれば、万が一お子さまが突然具合悪くなった際などに、周囲に頼れる人がいなくてもすぐさま病院に連れて行ける点も、重要なポイントといえます。
行動範囲が広がる
運転できるようになると、行動範囲が広がるのもメリットです。公共交通機関では特定の場所にしか行けないため、どうしても行動範囲に制限があります。
車であれば、好きな場所に行けるようになります。運転免許がなく両親や友人などに運転してもらっていた場合は、気兼ねなく好きな場所へ行けるようになるのも、うれしいポイントでしょう。
また買い物帰りに景色の良いスポットでリフレッシュしたり、お子さまと遊びに出かけたりと、行ける場所の選択肢が広がって、よりアクティブな生活が送れるはずです。
主婦が免許を取得するおすすめのタイミング
「主婦はいつ通っても同じなのでは?」と思われるかもしれませんが、主婦にもおすすめのタイミングがあります。主婦が免許を取得するのにおすすめのタイミングは、他の教習生が居ない時期・時間帯を狙うことです。具体的なタイミングを解説します。
閑散期の平日日中
閑散期の平日日中は、他の教習生が少ない狙い目の時間です。ここまでご説明してきたとおり、教習所は社会人・学生の休み明けである「5~7月・10~12月」が閑散期で、予約を入れやすくなっています。中でも閑散期の平日日中(午前~昼ごろ)は、社会人が仕事をしている時間帯で、学生は授業を受けている時間帯。他の教習生が少なく狙い目です。
反対に夕方以降は仕事・学校帰りに教習を受ける人が増えるため、避けておくのが無難です。
問題なく通えるようであれば、閑散期の平日の午前~昼にかけての時間帯を狙うのがおすすめです。
妊娠中は安定期以降が望ましい
妊娠中に通うのであれば、安定期以降が望ましいでしょう。妊娠初期は体調が不安定になりがちなので、慣れない運転や教習によるストレス・緊張から、体調が悪化するかもしれません。なにより体調が悪い状態では、学科・技能の教習内容が頭に入ってきにくいでしょう。
また妊娠後期になると、今度は出産が近付くため、教習に通いにくくなりスムーズに免許を取得できなくなる可能性があります。赤ちゃんが生まれた後になれば、慣れない子育てでさらに時間のない状態の中、期限内に通い終えなければなりません。
妊娠中に教習へ通うのであれば、担当医と相談しながら、安定期を狙って母子ともに無理のない範囲で通学するのがおすすめです。
免許を取るなら通学と合宿のどちらが良い?
運転免許を取るにあたり、通学・合宿どちらを選択すべきかは、ライフスタイルや希望の免許取得スピードによって異なります。
運転免許を取得する上で多くの人が悩む問題ですが、通学・合宿どちらにも、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット | |
通学 | ・自分の予定に合わせられる ・自分のペースで覚えられる ・地元で路上教習できる |
・免許取得に時間がかかりやすい ・時期によって予約の取りやすさが異なる |
合宿 | ・短期間で免許を取得できる ・比較的低コストで済む |
・合宿中はほとんど自由時間がない ・知らない土地での路上教習になる ・まとまった休みが必要になる |
通学は自分の予定に合わせてスケジュールを組めるので、仕事・アルバイトや部活、家事・育児などに追われていても、隙間時間を活用できます。また地元の教習所に通えば、見知った土地での路上教習となるため、道を覚えやすかったり注意すべき危険な道を把握したりしやすく、より実際の運転に役立つ技術を身に付けられるでしょう。
「まとまった休みがとりにくい人」「家の近くで乗車の練習がしたい人」は、教習所へ通学して免許取得を目指すのがおすすめです。
両者の「楽しさ・お得さ・早さ」については「運転免許は合宿免許?それとも通学免許?どちらがおすすめか」の記事でも比較しているので、合宿・通学どちらにすべきか悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
まとめ
大学生・高校生・主婦と年齢層やライフスタイルに関わらず、運転免許の取得には、2~3カ月かかるのが一般的です。しかし教習所では混雑する時期・時間があることや学科のスケジュールが決まっていることから、都合の良い日に予約できるとは限らず、思った以上に時間がかかることもあります。そのため予約の取りやすい閑散期を狙って、サクサクと教習を受けるのがおすすめです。
武蔵野市周辺で免許取得を考えている方は、ぜひ「武蔵境自動車教習所」での運転免許取得をご検討ください。JR中央線武蔵境駅から徒歩5分の好立地で、年中無休かつ平日は21時まで営業しているため、仕事・学校帰りなどに通いやすい教習所となっています。
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