オートバイは「原付」「小型」「中型」「大型」の4つに分類されます。中でも高い人気を誇るのが中型バイクです。教習所でも中型バイクの運転に必要な普通自動二輪免許の取得を希望する方が多い傾向があります。中型バイクはなぜ人気があるのでしょうか。

本記事では中型バイクの魅力とともに、2022年注目の中型バイクや、新発売の中型バイクの個性あふれた特徴やスペックを紹介していきます。中型バイクで風を切ってツーリングを楽しみたい方は参考にしてください。

中型バイクとは

中型バイクとは、排気量250cc〜400ccの自動二輪車種のことです。大型に比べると初心者でも比較的扱いやすく、小型に比べるとバイクを運転する醍醐味を味わえます。小型・大型双方のメリットを体感できることが中型バイクの魅力です。

中型バイクは、二人乗りのタンデム走行が可能で、高速道路を走れるため、旅行やロングツーリングにも適しています。新車・中古車ともにバリエーションが豊富で、多くのバイクから好みのタイプを選ぶ楽しみもあります。

バイク免許は16歳以上なら取得が可能です。では中型バイク運転のためには、どのような免許が必要なのでしょうか。

免許の区分

二輪免許には次の4種類があります。

●　原付免許
●　小型限定普通自動二輪免許（AT限定含む）
●　普通自動二輪免許（AT限定含む）
●　大型自動二輪免許（AT限定含む）

上記の4つで、乗れるバイクの排気量が変わります。区分けは次の表のとおりです。

この中で中型バイクと呼ばれるのは、排気量250cc〜400ccのタイプです。中型に乗るには「普通自動二輪免許」または「大型二輪免許」が必要です。普通自動二輪免許は「普通二輪免許」や「中型バイク免許（中免）」とも呼ばれます。

2022年注目の中型バイク10選！

中型バイクには小型・大型に比べて、さまざまな種類があります。選ぶ楽しみも中型バイクの一つ。まずは数ある中型バイクの中でも2020年、新車で買える注目のバイクを紹介しましょう。

Ninja250

出典：カワサキモータースジャパン

2008年にデビューしてロードスポーツの人気を復活させた「Ninja 250R」。2018年2月から販売されている現在の「Ninja 250」は3代目です。シャープなスタイリングでライトウェイトながらハイパフォーマンスをもつ「Ninja 250」は、37馬力のハイパワーでスポーツライディングにも街乗りも快適です。

■Ninja250（Kawasaki）主要スペック

GSX250R ABS

出典：SUZUKI

2017年4月に発売された「GSX250R」の最新型が「GSX250R ABS」です。低・中トルクトルクを重点的に向上させて、パワーと扱いやすさを両立。市街地走行はもちろん、ツーリング・ワインディングにも適した出力バランスを実現させています。燃焼効率をアップさせて燃費性能も向上。毎日乗って楽しいバイクです。

■GSX250R ABS（SUZUKI）主要スペック

YZF-R25

出典：YAMAHA

ヤマハのMotoGPマシン「YZR-M1」の流れを汲むフォルムが美しい「YZF-R25」。水冷4サイクル直列2気筒のSOHCエンジンは、35PSの最高出力を毎分12,000回転時に出せる高回転型。それでいて扱いやすいため、ストリートでもレースで培った妥協なき走りを体感できるはずです。

■YZF-R25（YAMAHA）]主要スペック

XMAX

出典：YAMAHA

「XMAX」はヤマハのスクーター陣を統一する「MAXシリーズ」の最新型。MAXシリーズの伝統を継承した個性あるスタイリングが特徴です。走りの楽しさと環境性能の両立を高次元で実現させる「BLUECORE」思想にもとづいた249ccの水冷エンジンを搭載。力強くキビキビとした走りを体感できます。

■XMAX（YAMAHA）主要スペック

rebel250

出典：HONDA

くびれのあるボディとブラック塗装ベースのパーツで、タフでCOOLなイメージを表現している「rebel（レブル）250」。スリムなフレームにワイドサイズのタイヤが存在感を主張する人気のバイクです。搭載しているのは心地よい鼓動感が楽しめる水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒250ccエンジン。排気音もCOOLで心地よいサウンドを奏でます。

■rebel250（HONDA）主要スペック

CB250R

出典：HONDA

ホンダの「CB250R」は、ミラノ・モーターサイクルショー（EICMA）で発表されたネイキッド（カウルを装備しない）モデル。エンジンなどのパーツを中心部に配置した凝縮感あるプロポーションがモダンな雰囲気です。鋭い加速を追求した水冷エンジンが高い出力特性で加速感を与えてくれます。

■CB250R（HONDA）主要スペック

SR400 Final Edition

ビッグシングル単気筒のバイクとして人気のヤマハ「SR」。1978年から続くSRシリーズのファイナルエディションとして登場したのが「SR400 Final Edition」です。多くのライダーを魅了してきたビッグシングルならではの心地よい鼓動感は健在。バイクの根源的な喜びを体感できる1台です。

■SR400 Final Edition（YAMAHA）主要スペック

GB350

人とバイクの一体感を追求してデザインされたホンダの「GB350」は、クラシカルで調和の取れた存在感が特徴のバイクです。新開発の350ccエンジンは「空冷」「直立」「単気筒」の特徴をそのまま表現して機能美を醸し出しています。ホンダのバイクへのこだわりを象徴する1台です。

■GB350（HONDA）主要スペック

CB400 SUPER FOUR

ホンダのCBシリーズは、1992年4月の発売以来、多くのライダーに愛され続けてきた人気モデルです。「CB400 SUPER FOUR」にもシリーズに共通する威風堂々とした風格が受け継がれています。全身に貫かれる伝統と革新の造形美。排気量400ccの水冷直列4気筒DOHCエンジンに独自のバルブ制御システムを搭載して、全域でのパワフルな走りと環境性能を両立させています。

■CB400 SUPER FOUR（HONDA）主要スペック

Z400

ヤマハの「Z400」はシャープなスタイリングがライダーを魅了する本格的スーパーネイキッドマシンです。軽量ボディに高出力エンジンを搭載。スムーズな吹け上がりと低回転域の力強いトルクを発揮します。大切にしているのは、五感を刺激する乗り味。バイクの喜びを五感で味わえる1台です。

■Z400（Kawasaki）主要スペック

2022年発売の注目中型バイク

ここからは2022年に発売された中型バイクや、年内に発売が予定されている最新モデルを紹介していきます。目を引く最新モデルは、市街地走行でも注目されるはず。気になるモデルがあればチェックしてみてください。

Dax125

ホンダの「Dax125」は1969年にデビュー、70年代にレジャーバイクとして人気を呼んだ「ダックスシリーズ」を最新技術満載で復刻させたモデルです。ダックスシリーズのDNAを受け継ぐ個性的で愛らしいスタイルながらモダンなフォルム。低・中速域で活きる123ccの空冷4ストローク単気筒エンジンはストップ＆ゴーを繰り返す街乗りにマッチします。発売日は2022年9月22日、メーカー希望小売価格は440,000円（税込：2022年9月22日現在）です。

Vario160 ABS

「Vario160」はインドネシアでホンダ製二輪車を生産しているPTアストラ・ホンダが2022年に発表したスポーティーな新型スクーターです。PTアストラ社がすでに発売している「ヴァリオ125」の上位モデルです。現在、日本国内で販売していないため一部ショップが並行輸入で入荷しています。インドネシアでの販売価格は2,580ルピア（約258,000円）です。※1ルピア＝0.01円で計算・2022年9月22日現在

Classic350

「Classic350はイギリス発祥の世界最古のオートバイメーカー「ロイヤル・エンフィールド」の象徴的モデル「Classic」の2022年版最新モデルです。ティアドロップ型のタンクなど、英国風の流れるようなラインが特徴。349ccに新設計の空冷シングルエンジンやデュアルチャンネルABSを搭載するなど、クラシカルなスタイルに最新の装備を備えています。2022年3月の発売。メーカー希望小売価格は634,700円（税込：2022年9月22日現在）です。

POPz110

タイを本拠地とするオートバイメーカー「GPX」の日本総代理店、GPXジャパンが、2022年3月に発売開始したのが「POPz110」です。レトロさを感じさせるスタイルながらメカニズムはモダンで空冷単気筒エンジンを搭載。ヘッドライトなどの灯火部には全てLEDを使用しています。メーカー希望小売価格は264,000円（税込：2022年9月22日現在）とリーズナブルです。

X FORCE ABS

ヤマハが2022年6月に発売を開始した「X FORCE ABS」は軽二輪スクーターのニューモデルです。伸びやかな加速を実現する新世代の水冷155ccのBLUE COREエンジンを搭載。スポーティーな走りと使いやすさを両立し、通勤や通学などの日常使いに便利なタイプに仕上がりました。メーカー希望小売価格は396,000円（税込：2022年9月22日現在）です。

Technica125

「Technica125」は2005年に設立されたスクーター専業の新興メーカー「スコマディ」の2022年版モデルです。「スコマディ」の特徴はモダンクラシックをテーマにしたレトロな雰囲気ですが「Technica125」はエンジンをむき出しにするなどスポーティーなイメージを押し出しています。2022年7月から日本でも販売がスタート。メーカー希望小売価格は484,000円（税込：2022年9月22日現在）です。

GV300S BOBBER

「GV300S BOBBER」は韓国に本社を置くヒョースンモーターのクルーザー・GVシリーズの新モデル。2022年6月にヒョースンモーター・ジャパンから発売が開始されました。296ccの水冷V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデルで個性的なスタイルが特徴。メーカー希望小売価格は693,000円（税込：2022年9月22日現在）です。

Kymco-KRV180TCS

「KYMCO-KRV180TCS」は台湾のオートバイメーカー「KYMCO（キムコ）が2022年5月から日本での販売を開始したスクーターです。KYMCOのフラッグシップモデル「AK550」と同じく独立スイングアームを採用。新開発の水冷4バルブエンジンを搭載して、スクーターとは思えないスポーツライディングが体験できます。メーカー希望小売価格は528,000円（税込：2022年9月22日現在）です。

Duecinquanta Strada

「Duecinquanta Strada（ドゥエチンクワンタストラーダ）」は、フェラーリの本拠地であるイタリア・マラネロで設立されたヴィンスモータースのニューモデル。ドゥエチンクワンタとはイタリアで250を意味する言葉です。249.5ccの水冷2ストV型2気筒エンジンを搭載。イタリアらしいデザインの車体でダイナミックな走りを満喫できます。メーカー希望小売価格は4万ユーロ、日本円で約560万円です。※1ユーロ＝140円で計算・2022年9月22日現在

CE 04

「CE 04」はBMWが開発した電動スクーターです。化石燃料を一切使用しないバッテリー・エレクトリック・モーターサイクル（BEM）で、60.6Ahの容量をもつリチウム電池を搭載。バッテリーからの給電だけで130Kmの走行が可能とされています。最高出力の31kW（42PS）はガソリンで走るバイクなら400ccクラスのパワーです。メーカー希望小売価格は1,610,000円（税込：2022年9月22日現在）。2022年4月から国内販売されています。

まとめ

中型バイクは街乗りにもツーリングにも使えるため日本で人気のオールラウンダーです。中型バイクに乗るなら、2022年話題の最新モデルに乗って注目を集めましょう。

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