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コラム 更新日:2023.09.19

修了検定合格率ってどのくらい?仮免試験の対策と受かるコツも紹介

車を運転する若い日本人女性

運転免許証を取得するために必ず通る道が仮運転免許証を取得するための修了検定と学科試験です。修了検定は運転をするための基本的な技量を、学科試験では道交法に関する基本的な知識、運転ルール、運転マナーなどについて出題されます。
さほど難しい検定ではないと言う人もいますが、初めて受ける人にとっては「どんな雰囲気なの?」「どんなことが試されるのか不安」「コースは自分で覚えて運転するの?誰かに教えてもらえるの?」など不安になるのではないでしょうか。
そこでこの記事では仮免の修了検定と学科試験について合格率や内容、合格のポイントなどについて解説します。

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仮免の修了検定合格率とは

仮運転免許の実技試験を受けている写真

仮運転免許の試験は75~80%程度とされています。日ごろの自動車教習の復習となるため、さほど難易度は高くないとされています。教官の見極めを受けた上で受験をするため、多くの人にとって難しいことではありませんが、緊張などから日ごろはできることができず不合格となる人もいるようです。

そもそも仮運転免許って?

そもそも仮運転免許とは何か疑問を持つ人もいるかと思います。仮運転免許とは普通の免許とどこが違うのでしょうか。

仮運転免許はそれまで自動車教習所内で練習をしていた人が、公道で運転の練習と検定をするために必要となる免許です。

自動車教習所内のコースで行っていた教習は、運転免許を取得するまでのいわば第一段階です。しかし、教習所内のコースだけでは、実際の公道を運転する感覚を得ることはできません。そこで、自動車教習の第二段階となる路上教習に進むわけですが、免許がない状態では公道に出ることはできません。

そこで、路上教習を受けるために、練習用に限定して交付されるのが仮運転免許というわけです。仮運転免許証がないまま路上で練習をした場合は無免許運転となります。

仮運転免許に必要な仮免試験

仮運転免許を取得していれば、路上で運転の練習ができることは同行交通法87条で定められています。その仮運転免許を取得するのに必要なのが「普通仮免許試験(以降は仮免試験と呼びます)」です。仮運転免許の有効期限は取得してから6カ月以内となります。

試験は都道府県の公安委員会が認定した指定自動車教習所か免許試験場で受けることができます。通常は通っている自動車教習所で規定の教習を終えると、教官が見極めの上、仮免試験を受けられます。

その仮免試験には修了検定(実技)と学科試験があり、修了検定では教習所内のコースを使い基本的な運転の実技を行います。学科試験で交通ルールなどに関する知識が問われます。

卒業検定と何が違う?

仮免試験に合格し路上教習を受けると卒業検定(卒検)に進むことができます。仮運転免許の時点では練習以外の目的での運転はできず、練習時にも資格のある指導者の同乗が必要でした。

しかし、卒業検定に合格し正式な免許(普通自動車の場合は第一種免許)を取得すれば、普通自動車を運転し一人で公道に出ることができます。

その仮運転免許の修了検定と第一種免許取得のための卒業検定の違いは、試験が行われる場所です。修了検定では実技を自動車教習所内のコースで行いましたが、卒業検定は公道で行われます。また、卒業検定後に行われる適正試験と学科試験は自動車教習所ではなく運転免許試験場で行われます。

卒業検定は公道での試験となるため予想していな方事態も起こります。例えば、渋滞が起きたり、歩行者が突然横断したりすることもあります。路上の障害物を避けたり、狭い道で自転車とすれ違ったりしなくてはいけない場合もあります。そのような際にも落ち着いて対応する力が必要となります。

技能検定とは?

車が三角コーンの横を走っている写真

では実際の技能検定とはどのようなものでしょうか?採点方式や残念ながら試験に落ちた場合にどうすれば良いかなどについて見ていきます。

採点方式

技能検定の採点は、持ち点100点からミスがあるごとに点数が引かれる減点方式です。検定場所は通っている自動車教習所内で、1人約10~15分間、運転することになります。

試験は発進前の安全確認からスタートします。そして乗車し発進の手順に従ってスタートします。助手席には試験官が同乗し、右折や左折などの指示を出します。指示に従って踏切やS字、クランク、縦列駐車、坂道発進、交差点での操作と優先判断などを行っていきます。

途中で何カ所もチェックされるポイントがあり、それぞれに5点、10点、20点などの点数がつけられています。そしてミスをすると、その点数分が引かれていきます。また、あきらかに危険な運転をした場合には、検定はそこで中止となります。

特徴

修了検定は他のさまざまな検定や資格とは性質が異なるという特徴があります。修了検定はあくまでも、路上教習という第二段階に行く前の過程に、それまでの教習が身についているかを確認するための検定です。そのため、他の検定や資格と異なり、取得したからといって社会で活用できるというものではありません。

検定の仕方にも特徴があります。それは、車内に数人の受験者が同乗するということです。最初に検定を受けた人は終わるとそのまま後部座席に座ります。

そのため、順番が後の人ほど、他の人の検定を見ながら雰囲気に慣れることができるというメリットがあります。人の検定を見ながら、頭の中でおさらいもできます。

試験に落ちた場合は?

万一、修了検定に不合格となった場合でも、1時限以上の補修教習を受講すれば、修了検定に再挑戦ができます。

補修教習では自分ができなかったところを振り返ります。再度、教官の説明を聞きトライしてみてください。修了検定自体はさほど難しくありませんので、だいたい再受験で合格している人が多いようです。万一、この修了検定に合格しないと学科には進めませんので注意しましょう。

一回目の受験料は自動車教習所のプランに含まれていることがありますが、2回目以降では再度受験料が必要となります。回数を重ねるごとにお金がかかるので、できるだけ早い段階で合格したいものです。

技能検定に受かるコツとは

同じような知識や運転技量でも1回で受かる人と再受験になる人がいますが、その差はなんでしょうか。受かるコツについて紹介します。

教習所内のコースを確認

技能検定でのコースは事前に教えてもらえるので、しっかりと頭に入れておいたほうが、落ち着いて運転ができます。

とはいえ、当日は試験官が同乗し右折や左折など指示を出してくれるので、コースを覚えていなくても大丈夫です。万一、緊張のあまり指示と違う方に曲がってしまっても、危険な運転でなければ、検定を中止されるということはありません。

いずれにしても、S字や踏切などの順番が異なるだけで、運転する場所はいつも練習しているコースでの検定となりますので、慌てず落ち着いて運転することが大切です。

「停車」「S字クランク」の復習

教習生が苦労するのが停車やS字クランクですが、検定においても最難関だと言えます。切り返しは1回までならば減点にはなりませんが、2回目以降になると1回目と合わせて10点と大きく減点されるので気を付けたいところです。

苦手意識をもっていると本番で余計に失敗しやすくなるものです。苦手意識を払しょくするように、日ごろの教習からしっかりと練習しておきたいところです。

たとえば、「サイドミラーの上のラインの向こうに木が見えたら」「窓枠の右のラインと3番目のポールが重なったら」ハンドルを切るなど、自分なりの目印を作っておくのも成功のポイントです。

また、マニュアル車の場合に心配になるのが坂道発進です。坂道はエンストを起こしやすいポイントでもありますが、エンストを起こして5秒以内に発進しないと減点になるので注意しましょう。

減点項目を覚えておく

すべてを完璧に運転することは難しいものです。そこで、減点の項目を覚えておくようにします。ミスをすると減点となるポイントは決まっています。減点になったときに大きい逆走、速度が出すぎる、他の車とすれ違ったり追い越しをしたりするときに側方などの感覚がしっかりととれていないなどはくれぐれも注意です。

また、「発進時にバックミラーがあっているかの確認をしていない」「ハンドブレーキを戻し忘れる」「アクセルのふかしすぎ」「左折時に正常な走行軌跡からはずれていた」などはよくやってしまいがちなので、気を引き締めてしっかりとやるようにしましょう。「運転席のドアを完全に閉めずに半ドアのまま発進する」「シートベルトをし忘れる」などのように、普通だったらやらないことでも緊張のためにしてしまうこともあるので、とにかく落ち着いて挑むことが大切です。

安全確認ははっきりと

安全確認ははっきりとするようにするのもポイントです。というのも、検定中に減点されやすい項目のひとつに「右左折をする際に安全確認が不十分」があるからです。「交差点に入る前に車両や歩行者の安全確認をしない」「走行中にバックミラーをまったくみない」「左折時に左と左後方の確認をしていない」なども減点となります。安全確認はとても大切だということです。

よく教習中にも「目だけ動かさない」と注意される人がいます。自分では確認をしているつもりでも、実は動いているのは目だけで、他の人からは安全確認ができていないように見えることがあります。

そこではっきりと頭と首を動かして、ポイントポイントでしっかりと安全確認を行うようにしましょう。

挨拶や返事は大きな声で

検定の前も途中も、挨拶や返事は大きな声ではっきりと言うことを心がけるようにしましょう。試験官の心象がよくなるということもありますが、それ以上に指示をきちんと聞いているという意思表示のために大切です。返事をしないと試験官は「ちゃんと聞いているのか」と不安になります。また、声が小さいと運転に手いっぱいになってしまっていて余裕がないと思われてしまいます。

また、自分自身もしっかりと声を出すと緊張がほぐれやすくなります。修了検定当日は思いのほか緊張しているものです。そこで思い切って挨拶の声を出すことで緊張がほぐれ、自分のペースで慌てることなく、検定を受けやすくなります。

学科試験とは?

学科試験では日ごろの学科教習で学んだことをきちんと覚えられているかを試されます。交通法規や運転ルールマナーなど、一般常識が分かっていれば問題のない試験となっています。

内容や形式

学科は〇×の2択方式で、30分間に50問が出されます。出題範囲は学科教習の1~14教程です。合格ラインは100点中90点ですが、普段の学習教習の中で学んだことだけが出題されるのでけして難しくはありません。

出題内容としては、交通ルールや交通マナー、車の操作方法などです。標識のイラストに対して添えられた文章の意味が合っているかどうかを〇×で答えるような問題も多く出てきます。

他にも、過去の問題では「歩道を横切るときに歩行者がいる場合は一時停止し、いなければ徐行で通行できる」「停留所で止まっていた路線バスが発進の合図を出したので、徐行してバスを先に発進させた」などがあります。

特徴

仮免の学科試験でよく言われることは、ところどころひっかけ問題があるという点です。一見簡単そうに見えても、実はひっかけだと言うのです。そこで、勘違いしたりして答えを書いてしまわないよう、試験の前日までに学科教習のテキストをしっかりと見返すようにしておきましょう。

また、試験問題は都道府県ごとに作成されるため、地域性が反映されやすくなっています。寒冷地や雪の多い地域では、路面凍結などに関する問題が多く、首都圏などでは混雑する交通事情に合わせた問題が多いという傾向があります。ですから、試験を受ける地域の交通事情を知っておくことも試験対策のひとつとなります。

出題される問題を把握しておく

よく出題される問題があるので、傾向を把握しておくと良いでしょう。過去問を繰り返し解き、間違えた問題があれば、その問題と関連した問題を重点的に復習します。

過去問については通っている自動車教習所で手に入れることができます。最近はホームページの教習者専用ページで公開している場合もあります。実際に30分と時間を限定し、自分がどの程度のペースで解いていけるかを把握することも大切です。

ただし、過去問題で何度も練習しているとつい本番で似たような問題が出たときに「知っている」と思い、問題を最後まで読まないケースがあります。似ているような問題だとしても、違いがあるかもしれないので、きちんと読んで解くようにしましょう。

落ちた場合は?

学科試験を落ちた場合も再受験が可能です。注意しなくてはいけないのは修了検定の合格後3カ月以内に、学科も合格しなくてはいけないということです。1回学科に落ちたからといって、次になかなか受験しないでいると、修了検定から3カ月を過ぎてしまうことがあります。その場合はもう一度修了検定を受け直さなくてはいけません。

万一、修了検定も学科も再受験となると、受験費用がかさむので気を付けてください。できるだけ、勉強をしたことが身についている早い段階での再受験をおすすめします。

再受験の前には、もう一度自分の苦手な箇所を繰り返して復習するようにしましょう。

学科試験に受かるコツとは

まず、落ち着いて問題は最後まで読むことが大切です。問題の出だしだけ読んで分かった気になっていると、問題の後半部分で違う内容が問いかけになっていることがあります。

そして、時間配分に気を付けるようにします。30分で50問を解かなくてはいけないため、1問1問丁寧に答えていっては時間が足りなくなります。時間が足りなくなってあせって問題をとくとケアレスミスの原因になるので注意してください。

また、当日は早めに会場に入るようにしましょう。慣れている自動車教習所ですので、カフェでお茶でもして落ち着いてから、会場に入るのも良いかもしれません。

過去問を復習する

学科試験の内容は、一般常識があれば答えられるものが中心です。そのため、学科教習のテキストを何度も繰り返して復習すれば、解けないということはありません。

また、上述のような過去問の問題集を手に入れ、苦手な箇所を何回もチャレンジすると良いでしょう。とくに標識は試験中にあせると混乱しやすいので、何度も復習することをおすすめします。

また、学科試験を受ける前に、効果測定という小テストが何回か行われます。本番の模擬テストのようなテストですが、1回以上効果測定で合格しないと仮免試験に進むことができません。

難易度としては学科試験と同定度なので、この効果測定の間に、自分はどこがウィークポイントかを見極め重点的に勉強しておくことをおすすめします。

問題を落ち着いて読む

答案用紙が配られたらまずは深呼吸でもして、しっかりと問題を読むことが大切です。上述のようにミスは問題の読み間違いから起こりやすいものです。

たとえば、似たような用語の見間違い、勘違いにも注意しましょう。駐車と停車や徐行と減速などは間違えやすい単語です。とくに、駐車をしてはいけない場所と停車をしていけない場所は異なるので間違わないようにしたいものです。

試験前に、自分が混乱しやすい単語をまとめて、かき出しておくのも手かもしれません。

落ち着いて取り組めば大丈夫!

運転免許の取得には自動車教習所内で練習をする第一段階と、路上教習の第二段階があります。その第二段階の教習をするために必要なのが仮免許であり、仮免許を取得するのに必要なのが修了試験です。
検定試験というとどうしても緊張してしまい肩に力が入ってしまいがちですが、運転をする際には落ち着きが大切です。できるだけ肩の力を抜いてリラックスして受験をしてください。

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