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もともと車の運転が好きで、車に関わる仕事がしたいという気持ちを漠然と抱いたまま、まったく違う業種に就職した20数年前。意外にもすぐに転機は訪れ、第二新卒として武蔵境自動車教習所に就職しました。面接の雰囲気がフランクで居心地が良く、「ここでなら、自分も楽しみながら運転の楽しさを伝えることができそうだな」と思ったことをよく覚えています。当初は営業部に配属され、入社6年目でインストラクターに転向。その後に受付も経験し、再び営業に。営業課長に就任した2年後、グループ会社への異動という、人生で2回目の大きな転機が訪れたんです。現在、私が取締役社長を務めるヒューマンダイナミクスは、当時は安全教育センターという社名で、企業向けの安全運転研修を主な事業としていました。講師として企業ドライバーに研修を行う中で生まれたのが、「研修のバリエーションを増やし、もっと幅広い層にサービスを届けたい」という想いです。そうして私が中心となり、企業の新入社員および若手社員向けビジネスセミナーの立ち上げが始動。無事にサービス化に漕ぎつけた後に社名が変わり、ほぼ同時期に取締役社長に就任しました。

ヒューマンダイナミクスはまだまだ小さい会社。経営者として新規のお客様への営業活動やマーケティングを行いながら、ビジネスセミナーの講師も務めています。また、メンバーの育成も重要な役目のひとつ。現在は安全運転研修をメインで担当してもらっていますが、ビジネスセミナーの講師ができるメンバーも増やしていきたいと思っています。日々、たくさんの受講者の方と接していて感じるのは、インストラクター時代、世代やライフスタイル、考え方などがそれぞれにまったく異なる、実に幅広い層のお客様に接してきた経験が役立っているということ。「目の前の相手にとって最適な伝え方が分かる」スキルは、あらゆる仕事に生かせるだけでなく、人生においても強い味方になると思います。今、個人的にあたためているのは、コーチング形式のキャリアアドバイスサービスのアイデアです。同時に、メンバー一人ひとりが自分の得意分野を確立し、それを何かしらのセミナーとして昇華させられる環境づくりも進めたいと考えています。事業拡大を見据えつつ、若手社員が活躍できるフィールドを着実に増やしていきたいですね。