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その他 更新日:2025.10.15

外免切替制度とは? 日本で外国免許を切り替える手順や注意点を紹介

海外で仕事をしていた方や、日本に新しく定住する外国籍の方が日本で車を運転するためには「外国免許切替制度」を理解する必要があります。外免切替制度とは、外国で取得した運転免許を日本の免許に切り替える仕組みです。帰国者や在日外国人が対象となり、日本の道路を安全に走行するために必要な制度といえます。

そこで本記事では、外免切替に必要な条件や手続きの流れ、注意点を分かりやすく解説します。これから日本で運転を始めたい方は、ぜひ参考になさってください。

【この記事で分かること】

  • ・外免切替制度の概要と条件
  • ・外免切替の手順
  • ・外免切替時に注意したいこと

外免切替(外国免許切替)制度とは?

外免切替(外国免許切替)制度とは、外国で取得した有効な運転免許を、日本国内で使用できる免許に切り替える制度です。この仕組みは警察庁が所管しており、日本の交通法規を理解し、安全に運転できることを確認するために設けられています。対象は、海外勤務や留学から帰国した日本人、または日本に生活基盤を持つ外国籍の方です。

国際免許証との違いにも注意が必要です。国際免許証は一時的に日本で運転することを認める制度ですが、期限が短いため長期滞在には向きません。継続的に日本で運転する場合は、必ず外免切替が必要になります。大切なのは、この制度が正式な法的手続きであり「簡単に免許が取れる抜け道」ではないという点です。

外免切替をするための条件

外免切替を行うには、いくつかの条件を満たしている必要があります。これらの条件は、不正な利用を防ぎ、日本の道路で安全に運転できる人だけを制度の対象とするために設けられています。具体的な内容を以下で見ていきましょう。

有効期限内の外国の運転免許証を所持している

外免切替を申請するには、まず有効期限内の外国運転免許証を所持している必要があります。提出は原本に限られ、コピーは認められません。また技能確認試験に合格するまで免許証が有効であることが求められます。

一部の国では免許証の形式がカード型や冊子型など異なる場合がありますが、いずれの場合も原本の提示が必須です。

さらに、免許証に交付日の記載がない場合や、複数の免許を所持している場合には、追加で証明書類の提出を求められることがあります。有効期限が切れていると切替手続きはできないため、期限をしっかり確認した上で申請を進めることが重要です。

運転免許証を取得した国での滞在期間が3カ月以上ある

外免切替では、免許を取得した国に3カ月以上滞在した実績が必要です。これは、観光目的で短期間に免許を取得する不正を防ぐために定められています。滞在の証明には、パスポートの出入国スタンプや渡航記録が用いられます。

ただし、EU圏などスタンプが押印されない地域では、在職証明や卒業証明といった書類で代替することが可能です。この条件は「通算3カ月以上」であり、分割して滞在した場合でも合計が3カ月を超えていれば認められます。不正利用防止の観点からも重要な規定であるため、事前に証明できる書類を確認しておくと安心です。

6カ月以内に発行された住民票を所持している

外免切替の申請には、6カ月以内に発行された住民票の提出が必要です。住民票は本籍地の記載があるものを原本で提出し、コピーは不可です。申請は自分の住民票がある都道府県の免許センターで行う必要があります。

外国籍の方の場合、在留カードによる住所確認も併せて行われます。短期滞在者は対象外とされており、観光目的での切替は認められていません。

住民票の提出が義務化された背景には、不正防止や制度の透明性確保があります。条件を満たさない場合は手続きが受理されないため、発行日を確認した上で余裕を持って準備することが大切です。

外免切替の手順

外免切替を行うには、いくつかの段階を踏む必要があります。全体像を把握しておけば、手続きがよりスムーズになるでしょう。

以下で順を追って解説します。

提出書類をそろえる

外免切替の第一歩は、必要な書類をきちんとそろえることです。提出書類に不備があると、その場で手続きが進められないため、余裕を持って準備しましょう。主な提出書類は以下の通りです。

  • ・有効期限内の外国運転免許証の原本(コピー不可)
  • ・日本語翻訳文(JAFまたは大使館・領事館が発行したものに限定)
  • ・免許取得国で3カ月以上滞在した証明(パスポートの出入国記録や在職証明など)
  • ・本籍地記載の住民票(6カ月以内に発行された原本)、外国籍の場合は在留カードも必要
  • ・証明写真(縦3cm×横2.4cm)

特に翻訳文や住民票は有効期限や発行機関が限られているため、準備不足で申請できないケースもあります。正しい書類を用意しておくことが、スムーズな手続きへの近道です。

免許センターで事前予約をする

多くの都道府県では、外免切替を行う際に免許センターでの事前予約が必要です。予約時には、氏名・住所・在留資格・希望日時・免許取得国名・免許の種類などを入力します。外国免許の有効期限が迫っている場合、直前の予約では間に合わない可能性があるため、余裕を持って手続きを進めることが重要です。

予約方法は地域によって異なり、オンラインで申し込みができる場合もあれば、電話受付を行っているところもあります。「多くの地域では予約制」と理解しておくと安心です。

運転免許試験場の窓口で手続きを行う

予約日当日は、運転免許試験場の窓口で書類提出と手続きを行います。まず提出書類の確認が行われ、内容に問題がなければ適性検査に進みます。適性検査では視力や聴力、運動能力など、運転に必要な基本的な身体条件が満たされているかがチェックされます。

自治体によって手続きの順番や検査内容に違いがあるため、ここで紹介する流れは一般的なものと理解しておくと安心です。また、場合によっては技能確認試験が課されることもあります。事前に試験場の案内を確認しておくと、当日の流れをイメージしやすくなります。

知識確認を受ける

外免切替の過程では、日本の交通法規に関する知識確認が行われます。従来は10問の二択式で、7問以上正解すれば合格です。しかし警察庁は制度を見直し、2025年7月から問題数を50問に増やし、最低正解率も90%に引き上げる方針を発表しています。また、従来のテストで出題されていたイラスト問題は廃止される予定です。

この改正の背景には、外国人ドライバーの増加に伴う交通安全への懸念があります。知識確認の内容が厳格化されることで、日本の道路環境に適応した安全運転がより強く求められるようになります。今後外免切替を検討している方は、制度改正の予定を把握し、最新の試験内容に備えることが大切です。

技能試験を受ける

外免切替では、日本と相互承認協定を結んでいない国の免許保持者に対して技能試験が課されます。対象となるのはベトナム、フィリピン、インドネシアなどの協定未締結国の免許で、日本での運転を希望する場合は必ず受験しなければなりません。

技能試験は知識確認に合格した後、別日に予約して実施されるのが一般的で、当日の同時受験はできません。

試験では実際に車を運転し、日本の交通ルールに従って安全に走行できるかどうかを確認されます。合格率は決して高くなく、慣れない交通ルールに戸惑う受験者も多いため、事前に教習所や講習で練習しておく人も少なくありません。確実に合格するには、日本の道路環境を理解した上で準備しておくことが重要です。

免許証の交付を受ける

知識確認や技能試験に合格すると、いよいよ日本の運転免許証が交付されます。多くの運転免許試験場では当日中に免許証が発行されますが、地域や状況によっては後日指定日となる場合もあります。

外免切替によって交付される免許証は、通常の日本国内発行の運転免許証と同じ効力を持ちます。券面上でも特別な区別はなく、見た目は通常の免許証と同じです。

そのため、日本での就職や各種手続きの際にも安心して利用できます。重要なのは、外免切替だからといって制限があるわけではなく、正式な日本の免許証として扱われる点です。

外免切替の後に注意したいこと

外免切替によって日本の運転免許証を取得しても、そこで終わりではありません。初心者マークの表示や有効期限の管理など、取得後にも守るべきルールがあります。以下で一つずつ見ていきましょう。

外免切替から1年間は初心者マークを付ける

外免切替で普通免許を取得すると、日本の制度上「初心運転者」として扱われます。そのため、取得日から1年間は車の前後に初心者マークを表示する義務があります。海外で長年運転経験があったとしても、日本の道路環境に慣れるまでは初心者扱いとなる点に注意が必要です。

初心者マークを表示せずに運転した場合、違反点数1点が加算され、普通車では反則金4,000円が科されます。また、表示は車両の前後両方に付ける必要があり、外れやすい場所や視認性の低い位置に貼ると取り締まりの対象となることもあります。制度を正しく理解し、周囲の運転者に配慮する姿勢が大切です。

有効期限を押さえておく

外免切替によって交付された日本の免許証には、有効期限が設定されています。期限は「誕生日基準」で決められ、初回取得の場合は原則3年有効の緑色免許証です。

更新は誕生日の1カ月前から1カ月後の間に行う必要があります。この更新期間を過ぎると免許が失効してしまうため、期限を正しく把握しておくことが欠かせません。また、更新を重ねることで免許の色区分が変わり、一定期間無事故無違反であれば青やゴールド免許へと移行できます。

外免切替で得た免許証も通常の日本免許と同じ扱いとなるため、期限管理を怠らないことが重要です。カレンダーに記録しておくなど、更新忘れを防ぐ工夫を取り入れると安心です。

更新時は在留カードを提示する

外国籍の方が日本で免許を更新する際には、在留カードの提示が必須となります。これは、滞在資格が有効であるか、在留期間が免許の有効期限をカバーしているか、さらに住民登録地と免許証の記載内容に整合性があるかを確認するためです。有効な在留資格を持っていない場合は、更新手続き自体が受理されないこともあります。

また、在留期間が免許の有効期限より短い場合は、免許の有効期間が短縮されて交付されるケースもあります。そのため、免許更新の前に在留資格の更新を済ませておくと安心です。地域によっては対応の細部に差がある可能性もあるため、事前に管轄の免許センターへ確認することが望ましいでしょう。

外免切替が厳格化されている現状について

外免切替を利用して日本の免許を取得する人は、この10年で約2倍に増え、2023年には6万人を超えました。一方で外国籍ドライバーによる交通事故が社会問題となっており、ひき逃げや逆走といった深刻な事例も報告されています。

さらに、一時的に滞在する観光客がホテルなどを居住地と偽って申請するケースも指摘され、安全性と制度の公平性に懸念が広がってきました。

こうした背景を受け、警察庁は外免切替制度の厳格化を進めています。具体的には、住所確認の徹底、知識確認問題の見直し、技能試験の厳格化などが検討されており、外国免許保持者が日本の交通ルールに的確に対応できるようにする狙いがあります。海外でも同様に制度の見直しが進んでいる国があり、日本でも国際的な流れに沿った対策といえます。

まとめ

外免切替制度は、外国で取得した免許を日本で有効にするための正式な仕組みです。本記事では、制度の概要や条件、手続きの流れ、取得後に注意すべき点について解説しました。海外で運転経験がある方でも、日本独自の交通ルールや道路環境に慣れることは欠かせません。

そのため、自分と周囲の安全のために、改めて教習所に通って運転感覚を確認しておくことも有効な選択肢です。

武蔵境自動車教習所は駅から近くアクセスが良い立地で、女性講師も多く在籍しており、初めての方でも安心して相談できます。困ったときに頼れる体制も整っているので、外免切替後の運転に不安がある方はぜひ一度ご相談ください。

https://musasisakai-ds.co.jp/

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