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コラム 更新日:2025.03.28

運転免許の取得で教育訓練給付金は受け取れる? 条件や給付例を解説

「運転免許の取得って、こんなに費用がかかるの?」「もっと安く免許を取得できないの?」とお悩みの方は、給付金の活用がおすすめです。

実は「教育訓練給付金」の条件を満たせば、運転免許取得費用の一部を国から受け取れます。最大で受講費の50%が支給されるため、これから免許を取得しようとしている方にとって大きなチャンスです。

この記事では、教育訓練給付金の概要から、運転免許取得で給付金を受け取るための条件、給付されるまでの流れなどを解説します。

教育訓練給付金とは?

教育訓練給付金とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した対象者に、受講費用の一部が支給される制度です。

対象となる教育訓練は約16,000講座にものぼり、教育訓練の種類に応じて給付率が以下のように異なります。

給付制度 給付額 対象となる資格・試験例
・一般教育訓練給付金 ・受講費用の20%(上限10万円) ・簿記検定
・英語検定
・ITパスポート など
・特定一般教育訓練給付金 ・受講費用の最大50%(上限25万円) ・電気主任技術試験
・行政書士
・社会保険労務士
・大型自動車第一種、第二種免許 など
・専門実践教育訓練給付金 ・受講費用の最大80%(年間上限64万円) ・看護師
・社会福祉士
・キャリアコンサルタント
・大型自動車免許 など

なお2024年10月以降は、特定一般教育訓練・専門実践教育訓練の給付率がどちらも10%ずつ最大給付率が引き上げられました。

※参考:厚生労働省.「教育訓練給付制度のご案内」.(参照2025-02-17)

教育訓練給付金を申請するメリット

教育訓練給付金を申請することで、コストを抑えつつ資格取得やスキルアップを図れるのが大きなメリットです。

受講費用の20〜80%が支給されるため、自己負担を大きく軽減できます。

また、教育訓練の内容に応じた職域への就職・転職につなげやすいのも利点です。雇用の安定と就職の促進を目的とした制度のため、実務に直結している講座内容が多く、見失いがちな就職・転職のゴール設定が明確になります。

資格取得やスキルアップを通じて、自身の市場価値を高めたい方にとって、大きな助けとなる制度です。

運転免許の取得で教育訓練給付金を受け取るための条件

運転免許取得で教育訓練給付金を受け取るには、雇用保険の加入状況が重要です。以下の条件を満たしていれば、給付金を受け取れます。

給付経験なしの場合 給付経験ありの場合
・雇用保険の加入期間が2年以上ある ・在職中で、受講開始日に雇用保険に加入していた期間が3年以上ある
・離職日の翌日以降、受講開始日までが1年以内かつ、雇用保険に加入していた期間が3年以上ある
・受講開始日の前日から3年以内に、教育訓練給付金の支給を受けていない

これらの条件を満たしていれば、教習費用の一部がハローワークから支給されます。ただし給付金を利用できる教習所や免許の種類は限られているため、事前に確認することが大切です。また受給資格についての詳細は、ハローワークへ問い合わせましょう。

※参考:ハローワークインターネットサービス.「教育訓練給付制度」.(参照2025-02-17)

教育訓練給付金が給付される免許

教育訓練給付金が給付されるのは、免許取得が仕事に結びつくものに限られており、以下のような免許が該当します。

・準中型車
・普通車(第二種)
・中型車(第一種、第二種)
・大型車(第一種、第二種)
・大型特殊
・けん引

※普通車第一種・二輪車は対象外です

運転免許証では、「一般教育訓練」「特定一般教育訓練」どちらかの給付金を受け取れます。準中型・中型免許は、教習所によってどちらの給付金の対象となるか変わりますが、武蔵境自動車教習所では「特定一般教育訓練の対象」となっているため給付額が大きくなっています。

なお、対象講座として教習所側から申請が必要なため、教育訓練給付金制度を利用できる教習時は限られる点に注意が必要です。対象となる教習所は、厚生労働省の検索サイトで探せます。

【種類別】運転免許を生かせる職業

取得した運転免許が、どのような職業で生かせるのかは下記の通りです。

・普通二種:タクシー運転手
・準中型車:準中型トラック運転手
・中型車:4tトラック、消防車、救急車、ごみ収集車の運転手
・大型車:ダンプカー、トラック、タンクローリーの運転手
・大型二種:路線バス、観光バスの運転手
・大型特殊:ショベルカー、フォートクリフト、クレーン車の運転手
・けん引車:タンクローリー、貨物トレーラーの運転手 など

いずれも免許を取得できればスキルアップにつながります。

運転免許における教育訓練給付金の支給額範囲

運転免許における教育訓練給付金の支給額は、一般教育訓練・特定一般教育訓練のどちらに該当するかによって、下記のように異なります。

支給金額 支給要件期間
一般教育訓練 ・給付対象額の20%相当額(上限10万円)
・4,000円未満は支給なし
・3年以上
・初めての場合は1年以上
特定一般教育訓練 ・給付対象額の50%相当額(上限25万円)

給付金は入学料や受講料に対してのみ適用されます。検定代や宿泊費、交通費などは給付金の対象外です。

また、支給要件期間は「受講開始日までに同一事業主の適用事業に、引き続いて被保険者として雇用された期間」と定められています。一定期間、雇用保険に加入していた実績が必要になります。

※参考:厚生労働省.「教育訓練給付制度」.(参照2025-02-17)

教育訓練給付金の利用に必要な手続き

教育訓練給付金を利用するには、どのような手続きが必要になるのか、基本的な流れを紹介します。「支給されるのか分からない」「どうしたらいいのか分からない」という人は、流れを把握しておきましょう。

支給資格の照会

自分に給付金を受け取る資格があるのかを、住んでいる地域を管轄しているハローワークで確認しましょう。その際は「教育訓練給付金支給要件照会票」に必要事項を記入して、運転免許証・住民票の写しなどの本人確認書類とセットでハローワークに提出する必要があります。

教育訓練給付金支給要件照会票はハローワークのサイトから印刷、もしくは電子申請で対応してもらえます。ただし電話による照会は受け付けていません。

照会結果は教育訓練給付金支給要件回答書で、即日もしくは後日、本人の住所宛に送付されます。

入校申し込み

支給対象者であることが確認できたら、教習所の入校申し込みを行いましょう。

申し込み時に支給要件回答書を提示して、教育訓練給付金制度を利用することを伝えてください。

この際、特定一般教育訓練給付金の場合は、必ず「教習開始前にハローワークへの申請」を済ませておきましょう。事前に申請していないと、対象者であっても給付金が支給されません。

また給付金は後から費用が戻ってくる仕組みのため、教習費用は全額自腹で支払っておく必要がある点には要注意です。

教習所を卒業

自動車教習所での教習を修了して、卒業します。

入校時に、教育訓練給付金制度を利用する旨を伝えておくことで、卒業時に教育訓練修了証明書および領収書が発行されます。給付に必要な書類のため大切に保管しましょう。

給付金の支給申請

卒業検定合格の翌日から、1カ月以内に給付金の支給申請手続きを行います。

この手続きには、下記の書類が必要です。

・教育訓練給付金支給申請書
・教育訓練修了証明書
・自動車教習所の領収書
・本人・住居所確認書類
・雇用保険被保険者証(雇用保険受給資格者証でも可)
・払渡希望金融機関の通帳・キャッシュカード

※参考:厚生労働省.「一般教育訓練の教育訓練給付金の支給申請手続きについて」.(参照2025-02-17)

教育訓練給付金の給付例

教育訓練給付金が、実際にどのように給付されるのか、武蔵境自動車教習所を例に紹介します。

前述したように、準中型車・中型車は教習所によって「一般教育訓練」と「特定一般教育訓練」のどちらに該当するか異なります。武蔵境自動車教習所の場合は、特定一般教育訓練に該当するため給付額が大きくなっています。

「特定一般教育訓練」の準中型車・中型車取得による給付金支給額は、下記の通りです。

車種 所持免許 教習料総額(一般) 支給対象額 支給額(50%)
準中型車 なし 39万6,000円 38万600円 19万300円
二輪免許 33万2,420円 31万6,250円 15万8,125円
普通車MT 20万8,450円 19万3,050円 9万6,525円
普通車AT 23万4,850円 21万9,450円 10万9,725円
準中型5t限定 8万9,100円 8万300円 4万150円
準中型5t限定AT 11万5,500円 10万6,700円 5万3,350円
中型車 普通車MT 24万1,450円 22万6,050円 11万3,025円
普通車AT 27万4,450円 25万9,050円 12万9,525円
準中型5t限定 20万8,450円 19万3,050円 9万6,525円
準中型5t限定AT 24万1,450円 22万6,050円 11万3,025円
準中型 18万9,750円 17万4,350円 8万7,175円
中型8t限定 9万750円 8万1,950円 4万975円
中型8t限定AT 12万3,750円 11万4,950円 5万7,475円

(2025年2月現在)

例えば、運転免許を所持していない方が準中型車免許を取得する場合、教習料総額は39万6,000円です。

このうち支給対象額は38万600円となり、給付金として19万300円が支給されます。約20万円も費用を抑えて、免許を取得できる計算です。

特定一般教育訓練給付金の対象条件

武蔵境自動車教習所で、特定一般教育訓練給付金の給付を申請するためには、ハローワークなどで「訓練前キャリアコンサルティング」を受けて、受給資格者証を交付される必要があります。

まず、受講開始の14日前までに、訓練前キャリアコンサルティングを受けて、ジョブカードの交付を受けます。

訓練前キャリアコンサルティングを受ける際には、下記の書類が必要です。

・キャリア・プランシート(就業経験がある方用)
・職務経歴シート
・職務能力証明(免許・資格)シート
・職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート
※一般教育訓練給付金の場合は不要

ジョブカードが交付されたら、受講開始の14日前までに住民登録のあるハローワークへ提出して、教育訓練給付金の「受給資格者証」を交付してもらいましょう。ジョブカード以外に、下記の書類も必要です。

・教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
・本人確認書類およびマイナンバー確認書類
・雇用保険被保険者証(コピー可)
・払渡希望金融機関の通帳・キャッシュカード

キャリアコンサルティングを受けた直後に、そのまま提出できるよう書類を準備しておくのがおすすめです。

運転免許の取得に教育訓練給付金を利用する際の注意点

給付金を受け取るには、教習所の卒業から1カ月以内に支給申請手続きを行う必要があります。

もし卒業から1カ月を過ぎてしまうと、申請を受け付けてもらえません。全額自己負担となってしまうので、卒業したら必ず早めに申請手続きを行ってください。

また、教育訓練給付制度を利用しても、卒業できなければ支給してもらえません。

給付を受け取るには修了を認められる必要があるため、途中で挫折した場合も、全額自己負担となります。

まとめ

教育訓練給付金を利用して教習所に通えば、受講費用の一部が戻ってきます。最大で受講費の50%が返ってくるので、大きくコストを抑えてスキルアップが可能です。

武蔵境自動車教習所では、準中型・中型免許も「特定一般教育訓練の対象」となっています。給付額が大きくなっているので、他の教習所よりもお得に資格取得が可能です。

武蔵境自動車教習所での「特定一般教育訓練給付金」の利用方法を知りたい方は、こちらをご参照ください。

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